近年、女性だけでなく男性の更年期も注目されるようになりました。しかし、その認知度は女性と比べて低く、多くの男性が不調を感じながらも見過ごしているとも。50代に入り、自らも男性更年期を体験した、エディターで占いの監修なども手がける青木良文さん。ご自身の腸活や「腸活=運活」という気学の視点も交えながら、当時のお話を伺いました。
「いつもと何かが違う」から始まった男性更年期
「50代を迎えた頃から、何かがおかしいと感じ始めました」と青木さん。
男性更年期の症状は人それぞれ異なります。不眠、無気力、イライラ、集中力の低下などのメンタル面の不調や、関節痛、筋肉痛、発汗、倦怠感、頭痛、めまい、耳鳴りといった身体的な症状が現れることも。
「僕の場合は、やる気が出ない、怒りっぽくなる、目の前のことを片付けられないといった変化がありました。最初は理由がわからず戸惑いましたが、次第に『これは男性更年期かもしれない』と気づいたんです」。

男性更年期症状は自覚しにくいと言われ、不調を感じても我慢しがちな男性が多く、パートナーからの指摘でようやく気づくケースも少なくないと聞きます。
「僕は異変を感じてすぐにクリニックで検査を受けました。その結果、症状は軽度でホルモン値(テストステロン)も悪くなかったので、少し安心しました。そして10年間続けている腸活のおかげかもあるかもしれない、 と思いました」。
確かに、近年の研究では腸内細菌がテストステロンに関係があることが分かってきています。(※1)。
「実際、僕の周りでは同世代の男性で腸活をしている人がほとんどいないんです。“運気アップ”も男女共通ですが、エイジングケアとしても“男だって腸活”が大切と感じました」。
※1朝日新聞 Re ライフ.net 2023.11.17「男性更年期はさまざまな疾患の誘因に セルフチェックで対策を」より
青木さんが実践していた腸活の意外な内容は…
「男性更年期の治療は、まずクリニックでの診察が重要です。人によって症状も対処法も異なり、僕の場合は治療とまではいかなかったのですが、それまで行ってきた腸活が、より良く影響したように感じられました」。

では、青木さんは何をされていたのでしょうか?
「10年前から腸活を意識していました。ただ腸に良いものを摂るだけでなく、自分に合っているかをその時々で試してきました。結果、長く続けているのは、僕の場合はこの3つでした」。
① 乳酸菌サプリメントの摂取
「食は金運を司ると言われているので、特定の食品を制限するのではなく、楽しく美味しく食べる」。
② 運動で「運」を動かす
「運動は「運を動かす」とも言われます。僕は不要なものを排出したいと考え、汗をかく運動も積極的に取り入れています。具体的には週3ほどの、専用ジムで行う「低酸素ランニング」。ミトコンドリアを活性化するといわれていて、僕は体調が全体的に良くなりました」。
③ 「人と会う」楽しみを持つこと
「脳のストレスが腸内環境に影響するといわれています。あまりストレスをためないように、僕の場合は大好きな仲間や、最近ではエネルギーの高い学生さんたちとの交流が、いちばんの刺激になっています」。
人と会うことが腸活、とは意外な気もするが、実は小脳の刺激にもなって、腸にも良い影響があるような気がします。(※2)。
※腸テク 2025.4.17「さまざまな情報が溢れる“腸活”。正しい知識を身につけよう!」より
今の時代は腸活も“自分軸”で取り入れて
「今年は仲間たちと味噌作りも始めました。多くの人の手で作ることで、様々な常在菌が混ざり、より美味しくなると言われています。ワイワイ話しながら脳も活性化されましたし、出来上がった味噌をいただくことも含め、これもおすすめの腸活です」。

前回は占いの観点からの「腸活=運活」をお話くださった青木さん。
“風の時代”は聞いたことをそのまま実践するのではなく、自分の性格・ライフスタイルに合うのかなどを見極め“自分軸”で選ぶことも大切なんだそう。
「気学の点からも『怒りっぽさ』は運気を下げると考えられています。運気を上げるためにも、男性更年期を放置せず、まずは自分の体調と向き合って欲しい。そして腸活は、“正しい知識+自分らしさのバランス”を大切に、チャレンジして欲しいです」。
今回教えてくれたのは…
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エディター : 青木良文さん
『フィガロジャポン』をはじめ、数多くの女性誌やWebメディアでファッションや占いページを担当。自身も占いのラッキーアクションを実践し、その豊富な知識を生かして『美的GRAND』『VERYweb』などで占いページの監修も手がける。
モデルや著名人との交流も多く、「青木さんの占いのアドバイスはポジティブで、運が開ける」と定評がある。
instagram @aokiyoshifumi
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